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煌めき

朝、目覚めてブラインドの隙間から窓の外を見た。空の向こうまで透けて見えそうな青空にふっと、微笑んだ。

私は一階へ降りて、リビングのカーテンを開けた後、ホーローの手鍋でインディアンミルクティを入れた。

やや甘めに入れたインディアンミルクティーを味わいながら、窓の外から裏庭の物置に目をやった。屋根の雪が溶け出し、太陽の恵みを受けた雪はキラキラ光る水滴となって、地面に向かって、規則的に落ちている。


今日は気温が上がりそうー。


窓越しに外の空気を感じて、大沼森林公園を歩きたくなった。


フランス製のカメラバックに一眼レフと望遠レンズを詰め、保温効果の高い、ステンレスの水筒にアールグレイを入れて、自家用車に乗せて大沼に向かった。


私が行動を起こす時、いつも「そんな気分になったから」が始まりだ。健康のためや写真のために、行動を起こすことは滅多にない。これが私にとって、重要なことだと気付いたのはごく最近のことだ。健康のためや写真のために行動を起こそうとうすると、行動に気持ちを合わせなければならない。


大沼森林公園へつくと、駐車場近くの公園入り口付近から歓声が聞こえた。子ども達がそり遊びをしていた。


森の中へ歩いて行くと、野鳥のさえずりが聴こえる。歩みを進めると、子どもの声は遠ざかって消えた。やがて人影もなく、野鳥のさえずりも聴こえなくなるところまでたどり着いた。


沈黙の森でザクッ、ザクッと私の冬靴が雪を捉える音だけが聴こえる。


白い雪の上に、木片が散らばっている。
何だろうと思って見上げると、木の皮がめくれて、穴があいていた。姿は見えないけれど、これはキツツキの跡だ。


なんだか、おもしろくて一眼レフを取り出して写真を撮った。


さらに森の奥へ向かって歩いた。人があまり歩いていない雪道は、踏み固められていないため、ズボッと音を立ててぬかる。


沈黙の冬の森の空気は透明で、私の出す音だけが響いていた。


次の瞬間、あるビジョンが見えたー。
制作途中の真っ白なホームページ。キツツキが穴をあけた木の写真を入れ、「工事中」の文字。作業の途中でどこかへ遊びに行ったのかな、と写真の下に入っている。


おもしろそう。気分が高まるのを感じた。

1時間半ほど歩いて、車に戻って、ステンレスの水筒に入れてきたアールグレイを飲んでいるときのことだった。アールグレイの香りに誘われるかのように、過去の出来事を思い出した。

 

「ホームページを作りましょう」
「集客宣伝のためには…」



こうしたアドバイスを受けて、やってみようとしたことがあった。しかし、続かなかった。


素直になりましょう、と厳しい口調で指摘を受けた。反抗したかったわけではない。私自身、アドバイスしてくれた人の期待に応えたかったのだ。気持ちを奮い起こそうと叱咤激励したけれど、どうもダメだった。反抗的だと思われているみたい。素直でない人とレッテルを貼られているみたい。まじめな私はだんだんと落ち込んでしまった。

 

私は今日、あることに気付いた。

それは「ホームページを作りましょう」「集客宣伝のためには…」といわれても、私の気持ちが動かなかった、ということだ。


今、私はホームページを作っている。作りたくなったからだ。このようなキモチになったのには流れがある、と思っている。
大沼の美しい風景に触れているとき、写真に撮りたくなった。写真に撮ったら、インターネットで誰かに分かち合いたくなった。

分かち合ったとき「元気が出ました」という声をいただいた。

私の気持ちが動いた瞬間ーー。それは森林を吹き抜ける風や野鳥のように自然で一瞬だ。

その自然な一瞬の出会いなかに、これまでの私を180度変えてしまうほどの煌めきがあったのだ。
 

テーマ : 日記
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

あさよ

Author:あさよ
1970年生まれ。こんにちは、あさよです。39才で浸潤性小葉がんの告知を受けたとき「これからの人生は何があってもワクワク生きるよう」と思いました。年子の子ども達は社会人として働いています。

こちらのブログはがん手術後の2010年6月より開始しました。このブログをはじめたのには2つの動機があります。ひとつは私の2人の子どもたちのためでした。子どもたちが人生のなかで、あのとき母はどうしていたのだろう? と思うことがあったとき、いつでも、どこでも見られるように。もうひとつは、ワクワクを実践し感じたこと、変化を書き綴ることで心を癒すことでした。

自分のためにはじめたブログですが、ある時「ワクワク生きようとする人にとって刺激となるブログです」「自分の周りにはあさよさんのような生き方をしている人がいなかったため、心強いです」「元気をもらっています」というメッセージが届きはじめました。みなさまのおかげで、あるがままの等身大の自分で、今できることをやって生きることのすばらしさを実感させていただきました。

私の経験を分かち合うこちらのブログが、どなたかにとっての元気や勇気、時には息抜きとなれたら嬉しく思います。

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*ワクワクの実践日記としてほぼ毎日更新しています。2013年3月に1000記事を通過しました。

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